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 白からこのような手を打たれたら、黒からはAやBなどと受けたくなります。まずはAから。

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 白はこのように堂々と打ってもシノグことができます。しかし、黒から最強にこられると手順が非常に複雑になります。そのため、当ラボでは比較的簡単にリードを取れる方法を紹介することにしました。

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 色々と検討してみた結果、単に白1とスソ空きのところを曲がるのが簡単なのではないかという結論がでました。続きをみていきましょう。

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 黒はポン抜き30目ですが、白が大場を打てばなにも問題ありません。シマリは逆でも大丈夫です。この時点での白の勝率は78~80%くらい。

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 本命は黒1とこちらを守ってきたとき。白2に黒3は最強の手段です。

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 ちょっとその前に。黒1、3に対して白4とこちらのスソ空きをアピールするのも楽しい打ち方です。これなら難しいことはなにもありません。黒5も無視して白6などと大場に回りましょう。この時点での白の勝率は65%です。
 ここから少し難しい変化になりますので、簡明に打ちたい方はこちらも有力です。


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 戻ります。ここまでは必然手順。複雑そうに見えるかもしれませんが綺麗に打って問題ありません。

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 黒6の時に白7と打てばもうほとんどシノげています。

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 黒1には白2とはねだせば、黒3が愚形。サバキの手がかりが見えてきました。

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 ここで一段落としましょう。AとBが見合いで黒▲の3子を切り離すことができました。要の3子にはまだ活力が残っていますが、かなり危ない状態です。白成功です。

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 黒2と打ったところで、黒1とハネてきたらどうでしょうか。これには白2、4と打つと、黒は5と愚形で受けるしかありません。
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 もし黒1などと受けると3子がシチョウ。こうなれば黒は投了しなければいけませんね。

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 黒が愚形で受けたあと、白はとりあえず決められるところは全部決めてください。最後に7のツケで黒はシビれています。

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 黒1には白2と引いたとき、黒はAと打つくらいですが頑張ってきた図も検討してみましょう。

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 黒1、3と少し無理気味に出切ってきたとき。白8に黒9と利かなければいけないのがつらいところです。

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 黒3子が非常に危なくなっており、この図は黒失敗です。

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 黒1と根拠を奪ってきても大丈夫。白2にはやはり3と利かなければならず、白4とツグ余裕もあります。

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 黒がカケツギで弱点を守ったら白2、4で脱出成功です。楽にシノげた上に、白にはまだまだ楽しみが残っています。

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 この段階で黒1とこちらをハネてきたときについてもやってみましょう。怯まないで白2とオサエていきます。こちらの方が立場が強いので強気な心で。普通の手を打っても間に合わないので黒3、5などと忙しく打ってきますが……。

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 このような手には冷静に対処できれば問題は起きません。白1、3とこの1子をポン抜くことができれば、レディ・パーフェクトリー。殆どサバキは完了です。黒はAの負債も残っています。



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